【質問】パニック障害では障害年金はもらえないのですか?

最終更新日: 2026-10-30 社会保険労務士 遠藤 隆

【回答】パニック障害は、障害年金の認定上「神経症」として扱われ、原則として認定の対象になりません。ただし、例外に該当する場合や、うつ病などの認定対象となる疾患を併発している場合は、受給の可能性を個別に確認する必要があります。

症状が重く、働けなくても対象外ですか?

 障害認定基準では、神経症について、症状が長期間続き、一見重症であっても、原則として認定の対象としないと定めています。そのため、発作が頻繁に起きる、外出できない、仕事を続けられないといった困難があっても、それだけでパニック障害による障害年金の受給が決まるわけではありません。これは症状のつらさを否定するものではなく、障害年金制度上の取扱いです。

例外的に認定の対象となるのは、どのような場合ですか?

 認定基準には、臨床症状から判断して「精神病の病態」を示している場合は、統合失調症または気分〔感情〕障害に準じて取り扱うという例外があります。ただし、「症状が重い」「生活に困っている」ということだけで、この例外に該当するわけではありません。医学的な判断が必要になるため、主治医に病状を確認し、診断書の内容と認定基準を踏まえて検討します。

うつ病などを併発している場合はどうなりますか?

 パニック障害に加えて、うつ病などの認定対象となる疾患がある場合は、その疾患による障害の状態を含めて確認します。精神の障害は、症状、治療経過、日常生活の制限などを総合的に判断します。別の病名が付いているだけで、自動的に受給できるわけではありません。

 

 また、神経症の例外的な取扱いと、別の精神疾患を併発している場合の判断は、分けて考える必要があります。

主治医には、何を相談すればよいですか?

 診断名だけでなく、現在の病状と生活への影響を具体的に伝えましょう。

  • 発作の頻度、持続時間、周囲の援助の必要性
  • 外出・買い物・通院などで難しいこと
  • 食事、入浴、服薬管理などで必要な支援
  • 欠勤や休職、職場で受けている配慮
  • 気分の落ち込みなど、発作以外に続いている症状

 受給のために病名を変えてもらうのではなく、実際の病状を正確に確認することが大切です。 そのうえで、初診日や保険料納付要件も含め、申請の可能性を検討しましょう。

 

 当センターでは、診断名だけで結論を出さず、受診経過や生活状況を伺い、主治医に確認すべき点と申請の見通しを整理します。

 

出典・参照(公的機関)

  • 厚生労働省「国民年金・厚生年金保険 障害認定基準―精神の障害」
  • 日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 障害認定基準 第8節 精神の障害」

投稿者プロフィール

社会保険労務士 遠藤 隆
社会保険労務士 遠藤 隆
当サイトをご覧いただきありがとうございます。当事務所は神奈川県横浜市・川崎市を中心に、全国対応の障害年金 申請サポートを行っております。 障害年金について少しでも疑問、質問、不安のある方の相談にのり、「相談して良かった」「やるべきことが明確になった」と、相談後には気持ちが前向きに、軽くなれる様、耳を傾け、アドバイスすることを心掛けております。サポート依頼をするかどうかは後で決めれば良いです。まずはお気軽に相談ください。
ご相談のご予約
045-594-8864

営業時間: 24時間受付中
(原則翌営業日迄にご連絡)