【社労士監修】障害年金の不支給に納得できない方へ 審査請求・再審査請求の仕組みと「勝てるケース」を解説
最終更新日: 2026-4-24 社会保険労務士 遠藤 隆
【結論】審査請求は「誰でもやるべき手続き」ではありません
障害年金の決定に不服がある場合、「審査請求」によって結果が覆る可能性はあります。ただし重要なのは、👉 審査請求は“勝てる見込みがある場合に限り行うべき手続き”であることです。なぜなら、審査は
- 初回申請時の資料のみで判断される
- 新たな診断書は原則使えない
という厳しい前提があるためです。
この記事が向いている方
✅ 障害年金の申請が不支給になり、納得できない方
✅ 決定された等級が実態よりも低いと感じている方
✅ 審査請求や再審査請求の手続き方法を知りたい方
✅ 何度も不支給を繰り返さないための対策を知りたい方
この記事の目次
- 審査請求・再審査請求とは

- 審査請求の期限と流れ
- 【重要】審査請求で失敗しないためのポイント
- 審査請求の対象外となるケース
- 再審査請求とは
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|不服申し立てに至らないための準備が最重要
- ご相談について
審査請求・再審査請求とは
障害年金の決定に対して不服がある場合、以下の2段階で異議を申し立てることができます。
- 審査請求: 地方厚生局内に設置された「社会保険審査官」に対して行う不服申し立て。
- 再審査請求: 審査請求の決定に対しても不服がある場合、「社会保険審査会」に対して行う2回目の申し立て。
👉 注意点: 訴訟(行政事件訴訟)を起こす場合は、原則として審査請求の決定を経ている必要があります。
審査請求の期限と流れ
審査請求には厳格な期限とルールがあります。
- 期限: 決定があったことを知った日の翌日から3か月以内。
- 提出先: 地方厚生局内に設置された社会保険審査官(文書または口頭)。
- 重要なルール: 「裁定請求時に提出した資料(診断書、病歴等)」が審査対象です(審査請求のために「新たに診断書を取り直す」ことは認められません。)
👉 ポイント: 初回申請時の資料が、いかに重要であるかがわかります。
【最重要】審査請求すべきか判断するチェック
以下に当てはまるかで判断できます。
クリックできる目次
✔ 審査請求を検討すべきケース
- 診断書の内容と認定結果に明らかなズレがある
- 認定基準の適用が誤っている可能性がある
- 日常生活能力の評価が過小に見える
👉 この場合は「判断ミスの指摘」で覆る可能性あり
❌ 審査請求が向かないケース
- 診断書の内容自体が軽い
- 初診日の証明が弱い
- 症状が認定基準に達していない
👉 この場合は審査請求ではなく「再申請(やり直し)」が現実的です
正しい進め方
- 認定基準と診断書を照合
- 判断の誤りを論理的に指摘
- 不支給理由への反証を組み立てる
👉 “裁判に近い思考”が必要です
【重要】審査請求で失敗しないためのポイント
審査請求で最も多い失敗は「情に訴えてしまうこと」です。
- NG例: 「経済的に苦しいので認めてほしい」「体調が悪く苦しんでいる」
- 正解: 「障害認定基準」と「提出した資料」を照らし合わせ、論理的に年金機構の判断の誤りを指摘すること。
最近では不支給理由が記載されるようになりましたが、簡潔すぎるケースも多いため、なぜ不支給になったのかを診断書等から客観的に判断し、その部分を中心に反証(論理的な反論)を組み立てる能力が必須となります。
審査請求の対象外となるケース
以下のような内容については、そもそも審査請求の対象となりません。
- 処分(決定)が行われていないもの
- 説明や回答、調査を求めるもの
- 法律や政令・省令に対する不服
- 障害給付に係る診断書の記載内容に対する不服
- 障害給付に係る現況届による等級変更がないことに対する不服 など
再審査請求とは
審査請求の決定に対してさらに不服がある場合、決定書の謄本送付日の翌日から2か月以内に社会保険審査会へ再審査請求ができます。
- 審理の仕組み: 通常3名による合議体で審理されます。
- 公開審理: 審理は原則公開で行われます。当日は請求人や代理人も出席し、意見陳述が可能です。
- 容認率: 審査会が裁決した事件のうち、請求人の主張が容認される率は約1割程度です。
👉 成功の鍵: 「審査請求の決定謄本」に記載された不服理由に対して、一つひとつ丁寧に論理的な反論を積み重ねる必要があります。
当センターによる審査請求・再審査請求の受給事例
新横浜・川崎障害年金相談センターでは、審査請求・再審査請求の受給実績がございます。
事例:全身性強皮症(50代・女性) 自分で申請するも不支給。審査請求により障害基礎年金2級(年額約78万円)を受給。
事例:マルファン症候群(30代・男性) 初診が認められず却下処分。再審査請求により障害厚生年金3級(年額約58万円)を受給。
よくある質問(FAQ)
Q. 審査請求をすれば、不支給決定が覆る可能性はありますか?
A. はい、論理的な根拠に基づいた反証ができれば、決定が覆る可能性はあります。 ただし、単に「結果に納得がいかない」と主張するだけでは認められません。初回申請時の資料と障害認定基準を精査し、年金機構の判断にどのような論理的な誤りがあったのかを客観的に指摘する必要があります。
Q. 審査請求で逆に不利になることはありますか?
A. 原則として不利益変更はありませんが、結果が変わらない可能性は高く、時間的コストは大きいです。
Q. 審査請求から結果が出るまで、どのくらいの期間がかかりますか?
A. 一般的に、審査請求から結果が出るまでには半年〜1年程度の期間を要することが多いです。再審査請求まで進んだ場合は、さらに時間がかかるため、1年以上の長期戦を覚悟する必要があります。この期間の生活設計を含め、慎重に進めることが重要です。
Q. 不服申し立て(審査請求)は、自分一人で行っても大丈夫でしょうか?
A. もちろんご自身で行うことも可能ですが、非常に難易度が高いため専門家への依頼を強く推奨します。なぜなら、不支給理由を正確に分析し、法律や医学的根拠に基づいた論理的な書面を作成する高度な能力が求められるからです。誤った主張をすれば、かえって決定を覆す機会を失うリスクもあります。
まとめ|審査請求より重要なこと
審査請求・再審査請求は、一度の判断を覆すための非常に難易度の高い手続きです。
- 初回資料のみで審査される
- 論理的な反証が必須
- 成功率は高くない
👉 だからこそ重要なのは「そもそも審査請求を選ぶべきかの判断」です。
ご相談について
審査請求を行うべきか、それとも再申請すべきかは、初回申請の内容と不支給理由の分析によって判断が分かれます。
当センターでは、現状の資料をもとに
👉 「審査請求で戦うべきか」
👉 「再申請に切り替えるべきか」
を具体的にご案内しています。
まずはご自身のケースがどちらに該当するのか、整理することから始めてみてください。
無料相談のご予約方法
お電話かお問い合わせフォームよりご相談ください。
TEL:045-594-8864 平日 8:30~17:30(受付は24時間対応。原則翌営業日にご連絡いたします)
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【参考:各地方厚生局の窓口】
※審査請求に関する最新情報は、以下の厚生局公式サイトをご確認ください。 関東信越厚生局 審査請求窓口
投稿者プロフィール

- 当サイトをご覧いただきありがとうございます。当事務所は神奈川県横浜市・川崎市を中心に、全国対応の障害年金 申請サポートを行っております。 障害年金について少しでも疑問、質問、不安のある方の相談にのり、「相談して良かった」「やるべきことが明確になった」と、相談後には気持ちが前向きに、軽くなれる様、耳を傾け、アドバイスすることを心掛けております。サポート依頼をするかどうかは後で決めれば良いです。まずはお気軽に相談ください。相談実績11,700件以上の事例をもとに、一緒に考え、解決していきましょう!


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