【社労士監修】失業保険と障害年金は同時に受給できる? 併給調整の有無と注意点を解説
最終更新日: 2026-4-23 社会保険労務士 遠藤 隆
【結論】失業保険と障害年金は同時に受給可能(減額なし)
失業保険(雇用保険の基本手当)と障害年金は、同時に受給することが可能です。
👉 両制度の間に「併給調整(減額ルール)」はありません
👉 要件を満たせば、どちらも減額されず受給できます
これは、雇用保険と公的年金の制度上、給付の目的が異なるため併給制限が設けられていないことによります。
この記事が向いている方
✅ 失業手当をもらいながら、障害年金の申請を考えている方
✅ 「障害年金をもらうなら働いてはいけないのでは?」と不安な方
✅ 傷病手当金と障害年金の違いが知りたい方
✅ ハローワークでの求職活動と障害年金申請の両立に悩んでいる方
この記事の目次
- それぞれの制度の違い
- なぜ傷病手当金はNGで失業手当はOKなのか
- 併給調整の有無|失業手当と障害年金

- 「働けるのに受給できるのはおかしい?」という疑問
- 申請時の注意点|医師への説明の仕方
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|正しく理解して経済的支援を
- ご相談について
それぞれの制度の違い
失業手当と障害年金は、そもそも目的が異なる制度です。
失業手当(基本手当)とは
雇用保険に基づき、👉 離職後に再就職を目指す人の生活を支える給付
障害年金とは
病気やけがにより、👉 日常生活や労働に制限がある場合に支給される公的年金
【重要】なぜ傷病手当金はNGで失業手当はOKなのか
ここは多くの方が誤解するポイントです。
👉 傷病手当金
- 「働けないこと」自体を補償
- 障害年金と目的が重複
→ 併給調整あり(原則調整・返還対象)
👉 失業手当
- 「再就職活動」を支援
- 障害年金と目的が異なる
→ 併給調整なし(同時受給可能)
つまり
👉 「同じ目的の給付は調整」
👉 「目的が違えば併給可能」
という整理になります。
併給調整の有無|失業手当と障害年金
社会保険には「同一の原因に対して複数の給付を重複させない」という併給調整のルールがありますが、雇用保険の失業手当と障害年金の間にはこの調整規定はありません。
| 給付の種類 |
障害年金との併給調整
|
| 失業手当(雇用保険) |
なし(両方受給可能)
|
| 傷病手当金(健康保険) |
あり(併給不可・調整あり)
|
※「傷病手当金」を同時期に受給していた場合は返還が必要ですが、失業手当であれば返還や減額の心配はありません。
「働けるのに受給できるのはおかしい?」という疑問
多くの方がここで混乱しますが、矛盾はありません。
障害年金における「働けない」の意味
障害年金でいう「働けない」とは👉 完全に何もできない状態だけではありません
実際の判断基準
・一般就労(フルタイム)が困難
・配慮や制限があれば働ける
・継続就労が難しい
👉 このような状態も対象になります
つまり
👉 「働く意思がある」ことと
👉 「労働能力に制限がある」ことは両立します
申請時の注意点|医師への説明の仕方
申請時に「失業手当をもらっていると、障害年金の診断書を書いてもらえないのでは?」と不安に思う方も少なくありません。もし主治医から指摘を受けた場合は、以下のようにお伝えすることをお勧めします。
- 「一般雇用のフルタイムで働けるわけではない」
- 「病気やケガに配慮された環境や、制限がある状態であれば働ける可能性がある」
- 「医師の見立てと同様、日常生活や労働に制限があることは事実である」
このように、「労働の制限」の実態を医師と共有することが大切です。また、障害の状態によっては、就労していても受給がほぼ確実なケース(車椅子使用の肢体障害など)もあります。個別の状況については専門家へご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. ハローワークで「障害年金をもらっている」と伝えても大丈夫ですか?
A. はい、問題ありません。失業手当の受給には「就職する意思と能力」が必要ですが、障害年金を受給していることと、再就職を目指して求職活動をすることは矛盾しません。ありのままの状況を伝えて就職活動を行うことが大切です。
Q. 失業手当をもらっていると、障害年金の審査に悪影響はありますか?
A. 直接的な悪影響はありません。ただし、診断書上の「日常生活能力」や「労働能力」の記載と、ハローワークへの申告内容があまりに乖離していると疑義が生じる可能性があります。専門家にご相談いただければ、整合性のとれた申請書類の準備をサポートいたします。
Q. 障害年金を受給しながら、職業訓練を受けることは可能ですか?
A. 可能です。職業訓練を受けてスキルを身につけ、再就職を目指すことは、失業手当の受給要件を満たすだけでなく、生活の安定にもつながります。
まとめ|正しく理解して経済的支援を
失業手当と障害年金は、制度の目的が異なるため同時に受給することが可能です。
- 失業手当と障害年金に併給調整(減額)はない
- 「障害年金=全く働けない」ではない(労働制限がある状態でも受給可能)
- 失業手当の受給と障害年金の申請は両立できる
- 医師への説明や書類作成に不安がある場合は専門家へ
経済的な不安を抱える中で、利用できる制度を正しく使い分けることが、療養と再就職への一番の近道です。
ご相談について
失業手当と障害年金の併用、また「働けるか働けないか」の判断基準は、個々の病状によって判断が分かれます。不安なまま申請を進めるのではなく、まずは当センターの無料相談で、あなたのケースに合わせたアドバイスをお聞きください。
状況に応じた具体的な進め方については、無料相談で個別にご案内しています。
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