男性(30代)無職
傷病名:多発性硬化症
居住地:横浜市
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
障害基礎年金 年間受給額:78万円
相談時の相談者様の状況
多発性硬化症は難病で、複視や眼振などの目の症状や、嚥下や言語に障害、また運動障害や認知機能に障害が出たりする病気です。申請者ご本人は、四肢にわたる運動障害が重度で外出できないため、ご両親が相談にお見えになりました。
ご両親がご自身で年金申請を進めていましたが、書類が複雑で途中で頓挫してしまい当事務所に来られました。当初は視力の低下が激しく、病気が進行によって字が書けなくなったり、計算が出来なくなったりするようになり、ふらつきが出始めお風呂に入るにも苦労をされるようになったそうです。
当時は厚生年金に加入されていましたが、最初に症状が出た眼科では、両眼黄斑ジストロフィーと診断されています。その後体調の悪化から退職した後に別の大学病院の検査で多発性硬化症と診断されていました。
相談から請求までのサポート
様々な症状が出ていましたが、症状の重い四肢麻痺を主訴として、肢体障害の診断書での請求となりました。原因が脳性で関節可動域の制限は影響されないため、日常生活動作の程度を聞取り診断書の記載漏れの無いように注意しました。
最初の眼科受診を初診として障害厚生年金での請求を考えたため、医師に初診時の状況と現症病の関係性を記載していただきましたが、両眼黄斑ジストロフィーによる視力低下は、偶然の合併とされ相当因果関係は認められませんでした、やむなく初診日を変更し障害基礎年金の申請になりました。
進め方から記載の方法までお困りになってご相談にこられているため、なるべく相談者の手を煩わせない方法での申請を心がけました。
結果
結果、障害基礎年金2級を受給することが出来ました。将来病状が進む可能性もあり今後もサポートできればと思っています。