女性(30代) 無職
傷病名:統合失調症
居住地:横浜市
決定した年金種類と等級:障害基礎年金1級
受給額:年額97万円
相談時の相談者様の状況
高校生の時、父親の死により精神的に落ち込みが酷くなった為メンタルクリニックを受診したところうつ病との診断を受けました。1回のみ受診し、通院はしませんでしたが登校が難しくなり、休みがちになりました。
18歳頃より、起床困難と日中の眠気が出現し、徐々に睡眠覚醒リズムが逆転してきました。高校は全く登校することができなくなり退学しましたが、他人と接することのない日常生活を送っていました。
19歳の頃より被害妄想が出現し、警察に保護されていました。20歳頃になると妄想はさらに激しくなっていきました。意味不明なことを言ったり、不審メールがくるからとパソコンを壊したりしていました。
22歳の頃度々家出をし警察に保護され病院に入院しました。本人は病識が無く、入院拒否、服薬拒否をしていまそたが、統合失調症と診断され1ヶ月間入院となりました。退院後も病識が無い為、受診を拒んでいました。
24歳頃から自分の頭の中にねじが埋め込まれているとしきりに主張していました。この頃は大量に水を飲む生活を送っていましたが、ある日突然水の中に何かが入っていると言い出し飲水しなくなったところ、脱水症状になり病院に緊急搬送され、そのまま1ヶ月間入院となりました。薬の効果が得られず1年程度入院しましたが、最後まで本人の病識はありませんでした。退院後は、家の玄関に2つ鍵を付けたり、自分の部屋のカーテンを全て取り払ったり、部屋の中にあるものを全て処分したりする行動を繰り返していました。下着を付けずに外出したり、消毒液をかけて化学熱傷を追う等といった行動もみられました。この頃初めて本人から入院を希望し2ヶ月間入院しましたが退院後は受診を一切しなくなり次第にまた奇行も目立つようになった為近所からの苦情も多くなり再入院となりました。
本人には病識が欠如しており、身のまわりのことは常時援助があっても難しい状態で、今現在退院の目処はたっていません。このようなお嬢様を案じ、お母様がご相談に来られました。
相談から請求までのサポート
年金事務所にご相談に行かれたそうですが、どうやっていいのかわからず、統合失調症の家族会に相談されたところ当センターを紹介されご相談に来られました。
今迄の経緯や状況をざっくりですがお聞きしただけで受給可能性を感じご説明したところ、ご依頼されました。病歴がかなり長くまた病状も複雑なのでまとめるのに苦労しました。また診断書をなかなか書いてもらえず時間がかかりましたが、何とか申請に辿りつけました。
結果
障害基礎年金1級が決定し、年額97万円を受給できました。