男性(50代) 無職
傷病名:後腹膜原発脂肪肉腫・両側大腿骨転移
居住地:横浜市
決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級
受給額:年間63万円
相談時の相談者様の状況
右腹部にしこりを感じ、右横で寝ると痛みを感じるようになってきたため、病院を受診しました。血液検査、レントゲン、MRI検査を行ったところ、円形腫瘤を認め脂肪肉腫の可能性がある為手術必要と診断を受けました。大学病院に転院し、超音波検査、呼吸機能検査、レントゲン、心電図、CT検査、PET-CT検査等を行い多形型脂肪肉腫(後腹膜)と診断され、手術を受けました。1ヶ月に1回程度定期検診で受診していましたが、翌年に再発が認められ手術を受けました。その後腹部膨満感があり再再発が認められ手術をし、さらにその翌月には再再再発し手術予定でしたが、尿管ステントの他、下肢下大静脈血栓が判明し、その術式を加えると危険性増大とのことで、急きょ取りやめとなりました。化学療法に変更になり抗がん剤治療を受けましたが、効果が見られなかった為新しい抗がん剤で治療を行いました。その後は通院にて抗がん剤治療を受けていましが、腫瘍がやや増大し、大腿骨への転移が認められた為、抗がん剤を再度変更し中心静脈ポートを挿入し抗がん剤治療を続けています。腹部膨満感の他、脱力感、倦怠感、貧血、末端障害、味覚異常といった自覚症状があります。
病気を理由に契約が更新されず現在仕事はしていません。がんが大腿骨に転移している為、骨折のリスクが高くまた動くとすぐに息切れしてしまうことから、座業以外はできない状態であり、日常生活においても全般で同居している両親の援助を受けています。経済的に厳しくなりご相談に来られました。
相談から請求までのサポート
ガンでの申請は「その他の障害」で行うことが多いのですが、この診断書は先生が書き込む欄が比較的少なく、その為身体の状況が伝わり難い傾向にあります。またがんの場合、ステージや転移等先生に書いてほしい項目が幾つかありますが、診断書作成時に依頼しても書いていただけない場合が散見されます。
今回もなかなか書いて頂けず、また一般状態区分も本人の申立てとは異なり軽い判定になっていました。先生には見直しをお願いしましたが結果、見直しはしていただけませんでした。
結果
障害厚生年金3級を取得、年間63万円を受給することができました。