働いていても障害年金はもらえる?【知らないと不支給になる判断基準】
最終更新日: 2026-4-01 社会保険労務士 遠藤 隆
【結論】働いていても障害年金は受給できます。
「働いていると障害年金はもらえないのでは?」
これは非常に多いご質問ですが、結論は明確です。
👉 働いていても障害年金は受給できます
ただし重要なのは 「働いているかどうか」ではなく「どのように働いているか」です
判断のポイントは「就労の有無」ではない
障害年金では、次の点が重視されます。
- 日常生活への支障
- 労働への制限の程度
- 周囲からの援助の有無
👉 単に働いているだけでは不支給とはなりません。実際に、障害認定基準でも「就労していることのみをもって能力向上と判断しない」とされています。
働き方による受給可能性の目安
✔ 重要ポイントを一覧化
| 働き方 | 受給可能性 |
|---|---|
| 一般雇用(フルタイム・配慮なし) | 低い |
| 障害者雇用 | 中 |
| 就労継続支援A型・B型 | 高い |
👉 「働けているか」ではなく「どの程度制限があるか」が評価されます
身体障害の場合|働いていても影響が少ないケース
視覚・聴覚・肢体などの障害は、

- 視力、視野
- 聴力
- 可動域、日常生活動作
👉 数値や状態で客観的に判断されるため、一定の基準を満たしていれば 働いていること自体が不利になるケースは多くありません
✔ 代表例
- 人工透析を行っている
- 人工関節を入れている
- 明確な機能障害がある
👉 このような場合は就労の有無に関わらず認定されやすい傾向があります
内部疾患・難病の場合|「一般状態区分」が重要
がん・難病・内科系疾患では診断書の「一般状態区分」が重要な判断材料になります
✔ 一般状態区分のイメージ
- ア:制限なく通常通り生活できる
- イ:軽作業や事務などに制限される
✔ 実務上のポイント
👉 フルタイムで問題なく働いている場合
「ア」と評価されやすい → 障害年金はかなり厳しい
👉 軽作業・事務・制限付き就労の場合
「イ」と評価される可能性 → 3級の可能性あり
👉 ただし重要なのは 一般状態区分“だけ”で等級は決まらない
- 他の診断書項目
- 日常生活状況
すべてを総合して判断されます
精神障害の場合|就労状況の影響が大きい
精神障害では 働き方の内容が審査に大きく影響します。
✔ 判断で見られるポイント
- 仕事の内容
- 勤務時間
- 職場での配慮
- 周囲のサポート
- 人間関係・意思疎通
働き方別の判断傾向
クリックできる目次
① 一般雇用(フルタイム・配慮なし)
- 健常者と同条件
- 安定して勤務できている
👉 「労働能力あり」と判断されやすい
👉 受給は厳しい傾向
② 障害者雇用
- 業務内容が限定されている
- 残業免除
- 周囲のサポートあり
👉 労働能力が制限されていると評価されやすい
👉 受給の可能性あり
③ 福祉的就労
- 就労継続支援A型・B型
- 就労移行支援
👉 一般的に「十分な労働能力あり」とは評価されにくい
👉 受給可能性は比較的高い
👉 「精神の障害に係る等級判定ガイドライン 」の「総合評価の際に考慮すべき要素の例」として就労について以下のように記されています。
「労働に従事していることをもって、直ちに日常生活能力が向上したものと捉えず、現に労働に従事している者については、その療養状況を考慮するとともに、仕事の種類、内容、就労状況、仕事場で受けている援助の内容、他の従業員との意思疎通の状況などを十分確認したうえで日常生活能力を判断する。」
注意点|収入が多いと不利になるケース
最近の実務では、収入が高いと「働けている」と判断される傾向があります
例えば👇
- 障害者雇用でも収入が高い
- 勤務が安定している
👉 「働けている」と評価される可能性があります
👉 そのため重要なのは 単に「障害者雇用だから大丈夫」と判断しないこと
最重要ポイント
👉 「就労状況」と「診断書の内容」の整合性が最重要
- 実際の働き方
- 医師の評価
- 申立書の内容
👉 この3つが一致していないと不支給リスクが高まります
✔ 実務で多い失敗パターン
- 働いていることを軽く伝えてしまう
- 配慮の内容が診断書に反映されていない
- 実態より良く見える内容になっている
👉 この状態だと「働けている」と判断されやすくなります
結論
👉 働いている=不支給ではありません
重要なのは👇
- どのように働いているか
- どの程度の制限があるか
- それが正しく書類に反映されているか
👉 この“伝え方”で結果は大きく変わります
よくある質問(FAQ)
Q. 働きながら申請しても問題ありませんか?
A. 問題ありません。就労しているだけで不支給になることはありません。
Q. いくら稼ぐと不利になりますか?
A. 明確な基準はありませんが、収入が高く安定しているほど「労働能力あり」と判断されやすくなります。
Q. 障害者雇用なら必ず通りますか?
A. 必ずではありません。仕事内容や支援状況など総合的に判断されます。
📩 ご相談を検討されている方へ
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- 障害者雇用でも通るか不安
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👉 就労中の申請は判断が非常に難しい分野です。実際に「働いていることが原因で不支給になるケース」も多く見られます。当事務所では、 就労状況を踏まえた受給可能性の判断と最適な申請設計を行っています。
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