こんにちは 新横浜障害年金相談センターです。
この記事ではうつ病と障害年金について解説します。
もくじ
- うつ病とは
- うつ病の原因
- うつ病の病状
- うつ病の治療法
- うつ病と障害年金
1 うつ病とは?
うつ病は、気分障害の一つです。
一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、
眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れ、
日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病の可能性があります。
うつ病と双極性障害
気分障害には、うつ病の他に、うつ病との鑑別が必要な
双極性障害(躁うつ病)などがあります。
双極性障害はうつ状態と躁状態(軽躁状態)を繰り返す病気です。
うつ病と双極性障害とでは治療法が大きく異なりますので専門家による判断が必要です。
女性とうつ病
また、女性の方が男性よりも1.6倍くらい多いことが知られています。
妊娠や出産、更年期と関連の深いうつ状態やうつ病などに注意が必要となります。
2 うつ病の原因
発症の原因は正確にはよくわかっていませんが、
感情や意欲を司る脳の働きに何らかの不調が生じているものと考えられています。
嬉しい出来事も原因に?
うつ病の背景には、精神的ストレスや身体的ストレスなどが指摘されることが多いですが、
辛い体験や悲しい出来事のみならず、
結婚や進学、就職、引越しなどといった嬉しい出来事の後にも発症することがあります。
なお、体の病気や内科治療薬が原因となってうつ状態が生じることもあるので注意が必要です。
3 うつ病の病状
一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめない
といった自覚症状が続いている場合、うつ病の可能性があります。
重症になると「死んでしまいたいほどの辛い気持ち」が現れることもあります。
うつ病かなと思ったら、早めに専門家に相談することが大切です。
周囲からみてわかる変化
うつ病では、自分が感じる気分の変化だけでなく、周囲からみてわかる変化もあります。
• 表情が暗い
• 自分を責めてばかりいる
• 涙もろくなった
• 反応が遅い
• 落ち着かない
• 飲酒量が増える
体の不調
うつ病の精神症状に気づく前に、身体の不調として現れることもあります。
• 食欲がない
• 性欲がない
• 眠れない、過度に寝てしまう
• 体がだるい、疲れやすい
• 頭痛や肩こり
• 動悸
• 胃の不快感、便秘や下痢
• めまい
• 口が渇く
4 うつ病の治療法
まず、心身の休養がしっかりとれるように環境を整えることが大事です。
うつ病の治療には、医薬品による治療(薬物療法)と、
専門家との対話を通して進める治療(精神療法)があります。
また、散歩などの軽い有酸素運動(運動療法)がうつ症状を軽減させることが知られています。
①薬物療法
主に使われる治療薬は抗うつ薬です。
抗うつ薬は、継続して服用する必要があり、服用を開始してもすぐに効果が現れません。
焦らずに服薬を継続してください。
副作用を最小限にするためにも、主治医との良いコミュニケーションが大事です。
②精神療法
精神療法には、支持的精神療法と呼ばれる基本的な治療法に加えて、
認知行動療法や対人関係療法などのより専門的な治療法があります。
精神療法には、支持的精神療法と呼ばれる基本的な治療法に加えて
認知行動療法や対人関係療法などのより専門的な治療法があります。
③その他の療法
その他のうつ病の専門的治療法として、
高照度光療法、修正型電気けいれん療法、経頭蓋磁気刺激法などが用いられる場合もあります。
5 うつ病と障害年金
障害年金を受給するためには
1「初診日の証明要件」2「保険料の納付要件」3「認定日時点の障害状態要件」
の3つを満たす必要があります。
3つ目についてうつ病の認定基準を紹介します。
障害認定基準
障害認定基準によると精神の障害による障害の程度は、次により認定されます。
認定要領
精神の障害は、
「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」、「気分(感情)障害」、
「症状性を含む器質性精神障害」、「てんかん」、「知的障害」、「発達障害」
の6つに区分されます。
うつ病で各等級に相当すると認められるものを一部例示すると次の通りです。
サポート事例
最後に
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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