質問
ダウン症は、障害年金がもらえますか?
答え
ダウン症は、体細胞の21番染色体が通常より1本多く存在し、計3本(トリソミー症)になることで発症する先天性疾患群です。多くは第1減数分裂時の不分離によって生じるほか、減数第二分裂に起こる、新生児にもっとも多い遺伝子疾患です。
症状としては、身体的発達の遅延、特徴的な顔つき、軽度の知的障害が特徴です。平均して8 – 9歳の精神年齢に対応する軽度から中度の知的障害ですが、それぞれのばらつきは大きく、現時点で治療法は存在しません。
教育と早期ケアによりQOLが改善されることが見込まれます。ダウン症は、ヒトにおいてもっとも一般的な遺伝子疾患で、年間1,000出生あたり1人に現れます。
ダウン症は障害年金の支給対象疾患ですので、請求手続きを行い、日本年金機構の定める一定の基準を満たしていれば、受給することができます。
ダウン症は先天性疾患のため、原則として出生日が初診日となります。年金保険料は20歳になってから支払うものですから、年金保険料の納付要件は問われません。
つまり初診日要件や納付要件は満たしているものとして取り扱われますので、後は障害認定基準に合致しているかが問われることになります。