女性(20代) アルバイト
傷病名:自閉症スペクトラム
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
受給額:年額78万円、遡及額46万円
相談時の相談者様の状況
小学校では忘れ物が多く、周囲のお友達の物を間違って持ち帰ってくることも度々ありました。また、親が言っていることが伝わらないと感じることも多い状況でした。小学5年生時より言語指導通級に週1~2回通うことになりました。発達面でも相談をしており、病院への紹介状を作成してもらいました。
中学校でも言語通級に週1~2回通っていました。忘れ物が多く、整理整頓、行動の優先順位付け、大勢の前で話をすることができませんでした。要領が悪く、真面目過ぎるため中学校生活は非常にストレスに感じることが多い状態でした。物事を文字通りすべて受け取り聞き流せない、我慢して相手のいうことを全て受け入れていました。3年生の最後頃に体調を崩してから学校に行けなくなりました。推薦で私立高校に入学しましたが、とにかく体力が無く、寒かったり疲れると嘔吐の症状が頻繁にでていました。
大学入学後、授業で小児発達について勉強をしたこときっかけに、今まで自分が感じてきた違和感を理解することができました。自身で発達障害を疑い、メンタルクリニックを受診しました。心理士と面談し心理テストを受けた結果、うつ病、自閉スペクトラム障害と診断されました。大学は2年の夏休み前まで通いましたが、その後寝たり起きたりの生活となり大学は中退することとなりました。
現在、パートで清掃の仕事に1日4時間、週4日程度従事していますが、就労が大変辛い状況です。日常生活については家族の援助が無ければ生活することはできない状況です。
相談から請求までのサポート
二十歳前障害でしたが、1年6か月後が二十歳の誕生日を過ぎていましたので通常通り進めていきました。手続き的には何も問題はありませんでしたが、アルバイトをしていましたのでここをどう評価されるかが問題でした。診断書は十分2級相当レベルに仕上がってきましたので、仕事中にできないことや失敗談をまとめ参考資料といたしました。
結果
障害基礎年金2級が決定し、年額78万円、遡及で46万円を受給することができました。