女性(20代) 就労継続支援B型勤務
傷病名:中等度精神遅滞
居住地:横浜市
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
年間受給額:78万円
l 相談時の相談者様の状況
知的障害で20歳を迎え、ご自身で障害年金の請求をされましたが、不支給となってしまい、ご相談にいらっしゃいました。知的障害のため、食事や身のまわりの基本的な行為を行うには援助が必要であり、かつ、会話による意思の疎通が簡単なものに限られるため、日常生活において援助が必要な方が2級認定となります。そのため、医師が、適切な食事が取れるなど日常生活における7項目の判定を行い、診断書に記載しますが、実際の状態よりもだいぶ軽い内容で記載されていました。医師に相談し、診断書の再作成を依頼したところ断られてしまい、お困りになっていました。
l 相談から請求までのサポート
知的障害の診断書の作成に関しては、横浜市内には、1度の受診だけで記載いただける病院が4件ありますが、記載後の訂正が出来ないため、日常生活の状況が伝わるようにご家族の方に再度ヒアリングをした内容をまとめ、単身想定した場合の状況をまとめ、伝え漏れのないように医師への診断書依頼のサポートをしました。ご自身では、聞かれている内容がわからないまま、病状をきかれても「大丈夫」「問題ない」と答えてしまうため、初回の申請の診断書の内容が軽くなってしまったのだと思います。医師は自分のことを理解してくれているとの先入観があり、伝えきれないところがあったのかと思います。
l 結果
結果、障害基礎年金2級を受給することが出来ました。一度障害認定日での申請が落ちてしまったため、事後重症請求での申請になりました。事後重症請求は申請日の翌月から障害年金の受給権が発生しますが、不支給通知が来た翌月には提出が出来たため不利益も少なく対応することが出来ました。