男性(60代) 無職
傷病名:食道ガン
居住地:横浜市
決定した年金種類と等級:老齢厚生年金障害者特例
受給額:年額140万円
相談時の相談者様の状況
飲み込むときに喉のつまり感があり、気になった為かかりつけのクリニックを受診することにしました。上部消化管内視鏡検査の予約を行い、検査を行ったところ食道癌と診断されました。がんセンターを紹介されX線検査、CT検査等を行った結果、食道癌ステージⅡと診断されました。
昨年、骨、筋肉8か所に転移が確認され、ステージⅣと診断されました。抗癌剤治療が開始されましたが当初より耳鳴りが気になり始め、手術以降、抗癌剤治療中や疲れが出始めてくると声がかすれてしまいました。最近では右胸が常に重く、痺れを感じています。1日に数回の目眩や立ち眩み、動悸息切れ、耳鳴り、吐き気、食欲不振、口内炎、下痢、体重の減少(65㎏→59㎏)、著しい倦怠感があります。身体を少し動かすとすぐに息が上がり、暫く休まないと次の行動に移ることができなません。不眠も酷く、処方されている眠剤を服用しても2~3時間ほどで覚醒してしまう状態です。1日を通してほぼ横になって過ごしており、家族の援助がなければ日常生活を営むことができない状況となっています。
現在3週間ごとに10日程度入院し、抗癌剤治療を継続しています。退院している期間は常に好中球の数値が低く感染症にかかりやすい為、人混みに出たり、就労することは不可能です。インターネットで癌でも障害年金が貰えることを知り、ご相談に来られました。
相談から請求までのサポート
ガンで障害年金の診断書を請求する場合、本人が感じている程、病状が重くない診断書ができてくるケースが多いように感じます。今回も仕事ができず、日常生活も家族の援助が欠かせない状況で、診断書にも「妻の多くの援助のもと日常生活を営んでおり、一人で生活するのは困難」と書いてあるにもかかわらず、一般状態区分は「イ」という判定でした。見直しをお願いしましたが変えては頂けませんでした。
結果
障害厚生年金3級が決定し、老齢厚生年金障害者特例を選択、老齢年金が年額84万円増額できました。